2019年12月28日

短歌人2020年1月号掲載歌

ゆうちゃんの名が分からなく故人へと金送ったと言う父を見る
くまちゃんやモンスケという親戚の名前と縁の濃さを知りたい
警報が川の数だけ鳴り響く遠い川から避難勧告
探すほど言葉はなくて見るものが変わらず見えるかさついた指
富士そばの出汁のにおいにくすぐられ今夜うどんにしようと思う

posted by 庭鳥 at 20:35| 東京 ☀| Comment(0) | 短歌人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月02日

短歌人2019年12月号掲載歌

月おぼろ疲れ目なんだ思う夜くたびれたのは空かもしれず
はるかなる唐土まで、と言われたらLCCはいかがと返す
長安と思えば心浮き立って西安行きのフライトさがす
残業の憂さ晴らさんとス−パ−の発酵ぬか床抱えて帰る
奥州の亀の子せんべいみたいだと黒瀬戸を見る黒々と照る


十二月の題詠(切手を詠む)で佳作をいただきました。

真新し小切手帳をめくっては新人は押す社名ゴム印
posted by 庭鳥 at 17:08| 東京 ☀| Comment(0) | 短歌人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月24日

短歌人2019年10月号掲載歌

龍王の棲む池とろり緑してすぐ目の前の海とは違う
海に道見えるだろうか潮引いているのだろうか自転車を漕ぐ
玉として乙女が拾う石だろか乾いた海の底踏みながら
慎重に第一歩踏む岩ぬれて貝付小島きた道を見る
六キロの重り被せたパイロンを片付けながら聞く蟬時雨
posted by 庭鳥 at 01:29| 東京 ☁| Comment(0) | 短歌人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月16日

短歌人2019年11月号掲載歌

今朝すごい雲を見ましてその影に何かあるかとバルスと唱え
お盆でも蟻運送は休みなく蟬せんべいに三匹がかり
もう少し賢い鳥になりたくて岩波文庫文選を買う
短歌とか俳句でさえも甲子園おおむかし出た簿記の甲子園
お値段が据え置きのままマット紙は微妙に薄く少し茶色く


11月号では8月号の「20代・30代会員競詠」評があり、庭鳥も特集に出した連作のうち以下の短歌に評を頂きました。

窓際に貼りつく人ら懐に春の海行くマリンライナー
posted by 庭鳥 at 09:30| 東京 ☀| Comment(0) | 短歌人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする